Hair care ヘアケアの常識

スタイリングが決まらないのはダメージヘアのせい?

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本来なら髪の内部はタンパク質で満ちています。

キューティクルに包まれた髪の内部には、コルテックス(毛皮質)とメデュラ(毛随質)があります。毛の質を決めるのはコルテックスで、その成分はケラチンタンパク質。 構造的には繊維が束になっているフィブリルがあり、それらの間をマトリックス(間充物質)が埋めています。しかし損傷がひどい場合は、このマトリックスが流出しているのです。

つまり繊維だけが残ったスカスカ状態というわけ。これではどんなに高度な技術をもってしても、思うようにデザインすることはできません。

プロのデザイン力が最大限に活きるのは、タンパク質がぎっしり詰まった健康な髪。

適切でないシャンプーやパーマ、カラー、紫外線などで失われたタンパク質を髪の内部に戻してあげることがヘアデザインにとって最も大事なことなのです。タンパク質を補うことで、髪は本来のしなやかさや弾力、潤いや艶を取り戻します。

水分や油分をどんなに与えても、根本的な解決にはなりません。

シャンプーのたびに髪が傷みます。

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健康な髪はキューティクルの開閉により、気候や室内の状態に応じて必要な水分や脂分を蓄えたり送ったりしています。

キューティクルの開閉に脂分は必須。一般的なシャンプーは中性またはアルカリ性で出来ていますが、これはシャンプーの度に髪の重要組織であるケラチンや脂肪も溶かし出してしまいます。また、一般のコーティング剤入りのリンスやコンディショナー剤はあくまでも髪表面の一時的な保護に過ぎません。

髪の中性点により近い弱酸性のヘアケア剤を使用する事をお勧めします。

パーマやカラーで髪が傷むのは仕方がない?

パーマやカラーリングをして1ヶ月ぐらいすると、とても髪が傷んでいる事に気づきます。

通常のアルカリのパーマやカラーリングの薬液は強いアルカリ性。髪の中のケラチンの分子のつながりをゆるめたり、破壊することで、パーマやカラーという目的を達しているのです。

つまり、通常のアルカリパーマやカラーリングを続ける限りこの問題は解決しません。

しかし、それをした直後からのケアによって改善は見られます。弱酸性のシャンプー剤でキューティクルを引き締める、失われたたんぱく質を補う、など髪の状態にあった上質のヘアケア剤による毎日のお手入れが肝心です。

ダメージヘアのメカニズムは?修復は可能?

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簡単にいうとキューティクルから脂が無くなることです。この脂は18-MEA(メチルエイコン酸)といい、これはキューティクルにしかない脂肪の一種で、水をはじく働きがありす。また皮脂腺から出て来た脂を毛先に運びます。
この脂はアルカリに弱く、シャンプー剤、アルカリパーマ、カラーリングなどにより失われます。するとキューティクルが立ち上がったまま閉じなくなります。毛先のザラツキなどです。キューティクルが開いたままの状態を続けると髪の中のタンパク、セラミド、極性脂質(以下CMC)などが外に出て行きます。こうなると髪は赤くなったり枝毛になったりします。

 

キューティクルの修復は道づくりと疎水です。

キューティクルが開いたままではCMCを補ってもまた出て行きます。アルカリの薬剤などが通った道は傷ついた、いわば舗装されて無い道。CMCを補給し滑らかな道をつくり、弱酸性で収斂します。損傷が大の場合はキトサンと油を使い疑似キューティクルを作ります。

疎水とは、キューティクルを閉じ中の水分を約12%〜14%に保った状態です。

髪のダメージ まず始めにキューティクルに損傷 ダメージヘアは切るしかないの?

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健康な髪はキューティクルの開閉により、気候や室内の状態に応じて必要な水分や脂分を蓄えたり送ったりしています。

キューティクルの開閉に必要な脂分はアルカリに弱くアルカリパーマ、カラーリングなどにより無くなりす。
するとキューティクルが開いたままになり、せっかく保っている髪の中のCMC[タンパク、セラミド、極性脂質(コレステロールの一種)]が外に出て行きます。こうなると毛先は赤くなり、ザラツキ、枝毛などの症状がでます。
一般のコーティング剤入りのヘアケア剤は髪表面の一時的な保護。キューティクルの修復は接着と路づくりです。
パーマ、カラーリングなど施術すると髪の組織の中を通ったアルカリの薬剤がCMCの通り路に凹凸を作ります。
CMCを外から補給し滑らかな路をつくり、キューティクルとキューティクル接着タンパク繊維の間の接着を促すことで、キューティクルは水分調整機能が修復されます。

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